美容鍼で小顔になれる?続けた結果得られる効果やデメリットを解説
「美容鍼で小顔になれる」と聞いたことはあるものの、はたして本当に小顔になれるのか気になっている人もいるでしょう。
美容鍼の施術では、むくみの解消やダイエットなど、身体の外見を変えるだけではなく、肩こりや腰痛、疲労回復などといった内面の健康状態を整える効果も期待できます。
この記事では、美容鍼で小顔効果が期待できる理由や、美容鍼を継続することで得られるメリット、および注意点を解説します。美容への関心が高い人や、美容鍼に興味がある人は必見です。
1. 美容鍼には小顔になる効果がある?
美容鍼とは、顔や身体の特定の部位に鍼を打つことで、美容に効果があるとされている伝統的な東洋医学の手法の1つです。
ただし、美容鍼灸の効果に関しては明確なエビデンスがないのが現状です。
出典:J-STAGE「国内の美容鍼灸に関する研究論文レビュー」
現在発展途上の研究ではあるものの、どのような効果が期待できるのか紹介します。
1-1. 表情筋が引き締まる
美容鍼の施術方法として、顔の筋肉に直接作用し、筋肉の過度な緊張を和らげる手法があります。
血管の収縮作用を持つ交感神経が抑制され、血流が改善されることによって、顔のこりや硬さを緩和する効果が期待できます。その結果、顔の筋肉が本来の理想的な状態に戻り、表情筋がより引き締まった印象になるでしょう。
また美容鍼には、筋肉の老化を防ぐ効果も期待されています。血流の改善によって筋肉の健康が保たれ、顔のたるみの原因となる筋肉量の低下を抑えられると言われています。人によっては、顔全体のリフトアップ効果が期待できるでしょう。むくみやたるみが改善されれば、よりシャープなフェイスラインへと導くことが可能です。
1-2. むくみが取れる
むくみの主な原因は、日常生活のストレスや身体の冷え、塩分やアルコールの過剰摂取などです。その結果、血液やリンパ液の流れが滞り、体内に余分な水分を溜め込むことで、むくみが発生します。
美容鍼の施術を受けると、血液やリンパの流れが促進されるため、顔や足などのむくみ改善につながるでしょう。
1-3. ダイエットをサポートする
美容鍼の施術によって体内のさまざまなツボを刺激すると、全身にアプローチできます。気・血・水の流れの改善によって基礎代謝を上げ、痩せやすい状態へと導くというのが美容鍼の考え方です。
また、老廃物の代謝が促進されることによってむくみが改善されれば、サイズダウンにもつながります。そのほか、自律神経への働きかけによって、腸内環境が整い、便秘や肌荒れの解消にも効果があると言われています。
実際に、肥満・ダイエットにおける耳鍼療法の研究は昔から多く行われており、中には体重是正や、血中脂質、レプチンの改善を示唆する論文もあるほどです。ただしあくまで、「引き続き検討されるべき課題」との見方が一般的のため、効果の断言はできません。
2. 美容鍼を続けた結果得られる小顔以外の効果とは?
美容鍼は、単に外見を美しくするだけでなく、身体全体の健康状態を向上させることで、内側からの美しさを引き出す施術です。
美容鍼の継続的な施術によって、新陳代謝の活性化が期待できます。小顔効果以外にも、以下のような、健康・美容上の効果を実感できる場合があるでしょう。
美容鍼の継続により期待できる効果の例 |
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真皮層への刺激によって、コラーゲンやヒアルロン酸の生成を促せます。血行促進、潤い成分の分泌促進、新陳代謝の活発化などにより、さまざまなタイプのクマ・しわにアプローチできるでしょう。
肌の新陳代謝が活性化されれば血流も改善し、栄養たっぷりの血液を肌表面まで行き届くようになり、シミやくすみの軽減にもつながります。また、新陳代謝の高まりは、ニキビや吹き出物などの肌トラブル解消にも寄与するでしょう。
3. 美容鍼で小顔を目指す際に考えられるデメリットは?
美容鍼の施術にはメリットだけでなく、デメリットやリスクも少なからず存在します。以下では、小顔を目指して美容鍼の施術を行う際に考えられるデメリットを3つ紹介します。
3-1. 内出血や痛みが生じる場合がある
美容鍼の施術では、内出血や痛みが生じる場合があります。美容鍼は注射針よりも細い鍼を使用するため、内出血のリスクは大きくありません。ただ、毛細血管を完全に避けて鍼を打つことは難しく「絶対に内出血しない」とは言えない点に注意が必要です。
鍼によって皮下の毛細血管が損傷を受けたときに、漏れた血液が一定期間皮下に残り、青紫色のアザとして表れるのが内出血です。特に、毛細血管が多い顔面部では、一時的に内出血が起こりやすいとされています。個人の体調や肌質によって発生の度合いには差があり、必ずしも誰もが発生するわけではありません。
また、発生した内出血も代謝に伴い自然に消えるため、永続的なシミやアザになることは基本的にないでしょう。内出血が生じた場合でも、小さいものは数日で、大きいものでも2週間程度で消えるケースがほとんどです。重要な予定がある場合は、事前に鍼灸師に相談するのをおすすめします。内出血や痛みといったリスクを理解した上で、施術を受けることが大切です。
3-2. 瞑眩(めんげん)が起こる可能性がある
瞑眩(めんげん)とは、美容鍼や鍼灸施術を受けた後に生じる疲労感、倦怠感、あるいは眠気などの症状です。この症状は特に、美容鍼や鍼灸を初めて受ける方や体質が虚弱な方に起こりやすいとされています。
瞑眩は、東洋医学において、身体が自己治癒力を働かせている過程で発生する一時的な反応と考えられています。施術後に体調の変化を感じた場合は、施術者に相談した上で、無理をせず十分な休息を取ることが重要です。
また、美容鍼後は血流が改善されるため、アルコールの過剰摂取や激しい運動は控えましょう。アルコールの過剰摂取や激しい運動を実施すると、体調変化を引き起こすリスクが高まります。
3-3. 継続的に施術を受ける必要がある
美容鍼は、一度の施術でも即効性があると言われており、リフトアップや小顔効果を比較的実感しやすい美容法です。しかし、その効果の持続期間には個人差があり、通常は1〜2週間程度とされています。また、肩こりの緩和や頭痛の解消など、身体への効果も一度の施術で実感しやすいものの、こちらも1〜2週間程度で効果が薄れてくるでしょう。
施術を重ねたり根本原因が改善されたりすると、効果の持続期間は徐々に伸びていくと言われています。初めて施術を受ける方の場合、最初の月は1〜2週間に一度の頻度で通うのがおすすめです。効果が安定してきたら、鍼灸師と相談しながら徐々に間隔を空けていくのが良いでしょう。
まとめ
美容鍼には、むくみが取れる・ダイエットをサポートしてくれるといったように、小顔を目指したい方には嬉しいメリットがあります。一方で、美容鍼の効果は厳密にはまだ実証されていない点は念頭に置いておきましょう。
基本的に美容鍼の効果は1〜2週間程度であるため、長期的な効果を実感したい場合は、継続して施術を受けることが大切です。また施術の際は、内出血や瞑眩のリスクも一定ある点に注意してください。施術後の体調が思わしくない場合は、早めに鍼灸師や医師に相談しましょう。
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