鍼灸師は結婚できない?魅力と出会いがないときの対処法も解説

鍼灸師は結婚できない?魅力と出会いがないときの対処法も解説

鍼灸師を目指そうと思っているものの、「鍼灸師は結婚できない」という話を聞き、不安に思っている方もいるでしょう。「鍼灸師は結婚できない」と言われる理由はいくつかありますが、実際、鍼灸師には魅力も多く、必ずしも結婚できないというわけではありません。

当記事では、鍼灸師が結婚できないと言われてしまう理由と、実際の現状や鍼灸師がどのような人と結婚するのかなど、詳しく解説します。鍼灸師として活躍したいと思っている方は、ぜひご覧ください。

1.鍼灸師は結婚できないって本当?

しばしば、「鍼灸師になると結婚できない」と言われることがあります。しかし、当然ながら、鍼灸師だからといって必ずしも結婚できないわけではありません。実際、鍼灸師として活躍しながらパートナーを見つけている方はたくさんいます。

この段落では、鍼灸師が結婚できないと言われてしまう主な理由について解説します。

1-1.鍼灸師は給与が低い?

結婚できないと言われてしまう理由として、「鍼灸師は給料が低い」というイメージが強い点が挙げられます。

鍼灸師は国家資格であるものの、資格取得直後は先輩に仕事を教わりながら技術を磨く下積み・修業期間が続き、給与が低めに設定されている職場も多く存在します。

実際、2019年~2021年に国家資格を取得した人を対象として2021年10月に実施された調査では、国家資格取得後5年目までの平均月収は19.2万円です。国家資格を取得した割には、給与が低いという印象を受けてしまう人もいるでしょう。

出典:公益財団法人 東洋療法学校協会「あん摩マッサージ指圧師・はり師及びきゅう師 免許取得者の進路状況 アンケート調査報告書

ただし、いつまでも給与が低い状態が続くわけではありません。鍼灸業界では、経験を積めば給与も段階的に上がっていく傾向にあります。また、鍼灸技術を磨いて独立開業すれば、高収入を狙うことも可能です。職場によっては、資格取得直後でも比較的高い給与を見込める鍼灸院もあります。

1-2.鍼灸師は残業が多い?

鍼灸院は、営業時間を9時~20時などにしていることが多く、都市部ではもっと遅い時間まで施術を行っていることも珍しくありません。土日や祝日に営業しているところもあり、鍼灸師はシフト制勤務になるのが一般的です。

営業時間は午前と午後に分かれ、間に2~3時間ほどの昼休憩をはさみます。たとえば、9時から12時まで働き、3時間の休憩後に15時から20時まで働くといったかたちです。鍼灸院は基本的に予約制でお客様を取るため、時間外労働が過度に発生することはほとんどありません。ただし、昼休みが2~3時間もあるため、1日の拘束時間は長くなりやすい傾向にあります。また、技術を磨くために終業後に研修や勉強会を実施する職場もあり、プライベートの時間が確保しづらいのが難点です。

ただし、鍼灸師の拘束時間やシフトの入り方は勤め先によってさまざまです。就職・転職する前に労働環境を十分に調べ、働きやすい職場を選ぶとよいでしょう。

2.鍼灸師ならではの魅力は?

鍼灸師には、「介護の現場やスポーツジムなど活躍できるフィールドが多く、需要が高く将来性がある」「開業して高収入が見込める」といった数々の魅力があります。いずれ結婚したいと考えているなら、異性に対して鍼灸師ゆえの魅力を積極的にアピールするとよいでしょう。

この段落では、鍼灸師ならではの魅力を2つ取り上げ、具体的に解説します。

2-1.コミュニケーション能力が高い

コミュニケーション能力の高さは、特にアピールしたい魅力の1つです。鍼灸師は技術職である一方で、接客も行います。お客様に対してカウンセリングを行って身体の不調や悩みなどの情報を聞きだし、適切な施術方法を分かりやすく伝える必要があり、ヒアリング力や話術が求められます。

鍼灸の施術には一定の時間が必要です。施術中も、お客様が気持ちよく過ごせるよう適切に声かけをしたり、お客様の話に耳を傾けたりすることが欠かせません。鍼灸師は日々の業務の中でコミュニケーション能力を磨く必要があります。仕事を続けるうちに、相手の立場に寄り添って考えることができるようになる鍼灸師は多いでしょう。

2-2.体調に気を遣える

鍼灸師の仕事内容は、技術を駆使してお客様が抱える身体の不調や悩みを緩和し、身体の調子を整えることです。職業柄、身体に関する専門的な知識も豊富に備えています。

そのため、パートナーの体調も敏感に察することができます。鍼灸の施術では、主に自律神経を整える効果があると言われています。体調が悪いときに安心して一緒に過ごせる点は、鍼灸師の大きなアピールポイントと言えます。

3.鍼灸師が結婚するお相手は?

結婚や恋愛をしている鍼灸師はたくさんいます。どのような相手と結婚したのか、気になる人もいるでしょう。ここでは、鍼灸師の結婚相手として多いパターンについて解説します。

・職場の同僚

鍼灸師の結婚相手として多いケースが、職場の同僚です。先輩・後輩関係のケースもあるでしょう。同じ職場で働いているうちに恋愛感情が芽生え、交際から結婚に至ります。「プライベートな時間を取りづらい」「研修や勉強で忙しい」といった仕事の大変さを理解している点は、職場恋愛・結婚の大きなメリットと言えるでしょう。同業なので、将来は開業して夫婦で働くことも可能です。

・来院したお客様

鍼灸師の中には、担当したお客様と結婚するという人もいます。鍼灸師が親身になってお客様の話を聞き、身体を丁寧にケアする内に、双方に恋愛感情が生まれることもあります。ただし、鍼灸師とお客様の恋愛は、一般にあまり推奨されていません。勤め先によってはお客様との恋愛を禁止しているところもあるため、注意が必要です。

・学校の同期

学生時代から付き合ってきた恋人と、就職してから結婚するケースも少なくありません。はり師・きゅう師の国家試験を受験するには、文部科学省・厚生労働省が指定する大学や専門学校などの養成施設で学んで受験資格を得ることが必要です。学生時代に同じ目標に向かってともに切磋琢磨した相手であり、お互いをよく知っていると、安心して結婚できるでしょう。

4.鍼灸の現場に出会いがないときはどうすればいい?

職場に同性しかいない、お客様の多くが既婚者や高齢者であるなど、結婚につながる機会がほとんどない鍼灸師の方もいるでしょう。

出会いがないときは、婚活してみるのも1つの方法です。婚活には婚活パーティーやマッチングアプリなどさまざまな方法がありますが、本気で結婚相手を探しているなら結婚相談所を利用するとよいでしょう。

結婚相談所の入会にはある程度の費用がかかり、身元証明書の提出が必要など手間もかかります。それだけ、真剣に結婚したいと考えている相手に出会える可能性も高まります。

成婚率の高い結婚相談所を選び、入会したら半年や1年など自分なりの期限を決めて活動するのがおすすめです。期限を区切ったほうがモチベーションを維持しやすく、成婚という目的に向かって積極的に活動できます。

同業者との結婚を希望している男性の場合は、女性鍼灸師が活躍している職場に転職するのもよいでしょう。現在は、鍼灸師として働く女性の割合が増えています。女性鍼灸師の多い職場を選べば、出会いが期待できます。

まとめ

鍼灸師が結婚できないと言われる理由には、働き始めの給与の低さや、仕事の拘束時間の長さなどが挙げられます。しかし、本当に結婚できないというわけではなく、職場の同僚や学生時代の同期、もしくはお客様となど、パートナーを見つけている鍼灸師も多数います。

鍼灸師のコミュニケーション力の高さや身体への知識の深さは、大きなアドバンテージにもなるでしょう。職場の環境が結婚を阻害してしまっている場合は、職場を選びなおすのもおすすめです。

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