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効果と場所が早わかり!代表的なツボを一覧

目が疲れたときに目頭付近を押さえたり、腰や背中が痛くなったら思わず背骨付近に手を当ててしまったりすることはありませんか?実はその「思わず」押さえてしまう部分は、その症状を改善するツボと合っていることが多いのですが、このほかにも体中にあるツボは、それぞれで異なった部位の状態を表しているのです。今回の記事では、顔から手足まで代表的なツボを厳選して紹介していくので、自分の体の症状を見つめながら一緒に見ていきましょう。

 

☆自分でツボ押しに挑戦したことがある方はどれくらい?

ツボは体中にたくさんありますが、自分で押したことはある人はどれくらいいるのでしょうか?今回は全国の男女100人を対象にアンケートを実施したので、詳しく見てみましょう。

【質問】
自分でツボ押しを行ったことがありますか?

【回答結果】
はい:88
いいえ:12

調査地域:全国
調査対象:【年齢】20 – 29 30 – 39 40 – 49
調査期間:2017年06月14日~2017年06月21日
有効回答数:100サンプル

★テレビやネット、雑誌などがきっかけでツボ押しに挑戦したことある人が多数!
それではまず先に、「はい」と答えた方の意見を見てみましょう。

・テレビでツボ押しの特集をやっていて、自分でも簡単に出来る方法が紹介されていたのでやってみました。(40代/女性/専業主婦(主夫))
・体の調子が悪い時にインターネットで調べて、そのツボを押したことがあります。以前にそれで少し改善したことがあったので、ツボ押しを行いました。(30代/男性/パート・アルバイト)
・雑誌の付録のマッサージ器でやりました。(20代/女性/学生)

「はい」と答えた方の意見を見てみると、テレビや雑誌を見たことがきっかけで、本やインターネットで詳しく調べてやってみたという方が多くいました。自分が気になる情報が気軽に調べられる時代だからこそ、ツボ押し治療に行く前にセルフケアとして取り入れやすいのですね。それでは一方で、「いいえ」と答えた人はどのような意見だったのでしょうか。

・ツボ押しは特定の場所を押さないと意味がないと思っているので、専門知識がない自分で行ったことはありません。(20代/女性/無職)
・ツボの位置がわからないので、自分でツボ押しを行ったことはありません。(30代/男性/正社員)
・素人判断でやっても却ってよくないと思ったからです。(30代/女性/パート・アルバイト)

自分でツボを押したことのない方のなかには「どこにあるか分からない」「素人が押しても効果はないのでは」と疑問に思う方が多くいました。ツボは日本人の身近にあるものですが、ツボに詳しくない方が探すのは少し難しいのかもしれませんね。

今回のアンケートでは、「はい」と答えた人が圧倒的多数で、日常的にツボ押しを気軽に取り入れている声が多く見られました。しかし「いいえ」と答えた人だけでなく、「はい」と答えた方の中にも「セルフケアはあまり効果が実感できない」という声もあり、自分ではどのツボがいいのかピンと来ない方や、探すのが大変だという実態が浮き彫りになりました。次からはセルフケアでも探しやすく押しやすい、選りすぐりのツボを紹介していくので参考にしてみてください。

 

☆顔にあるツボ!代表的なもの一覧

ツボと言うと足や耳が広く知られていますが、実は顔にもたくさんのツボがあります。顔のツボは眼精疲労や頭痛といった体調に関するものから、むくみやシミ取りに効果的なツボもあるので、老若男女問わず気になるツボが多いかもしれません。それでは顔にあるおすすめのツボ4つを一覧で紹介しましょう。
まず1つ目は「攅竹(さんちく)」という眉頭のやや内側にあるツボです。攅竹を刺激することで、目の疲れや目まい、涙が出やすい、視力低下といった目に関する症状に効果が期待できるほか、頭痛や顔の痛み、まぶたのむくみを解消するのにも役立ちます。
2つ目は、「瞳子髎(どうしりょう)」というツボです。目尻から指の幅一本分外側に向かい、骨がくぼんでいるところにあります。目のかすみや充血、目の疲れ、まぶたの痙攣、目の疲れから来る頭痛、そして目尻のシワ取りに効果があります。
3つ目の「睛明(せいめい)」は、目頭のやや上で少しくぼんだところに位置します。睛明は鼻筋やおでこ、目の周辺などの痛みを和らげ、眼精疲労や緑内障、白内障、涙の排出を促す効果があるとされています。最後の4つ目は、おでこにある「額中(がくちゅう)」というツボです。これは名前の通りおでこの真ん中にあるツボで、目の疲れを軽減したり、おでこのシワを取ったりする効能があります。

 

☆厳選!全身のツボ一覧

それでは次に全身にあるツボを4つ厳選したので、一覧でご紹介します。
まず1つ目は、肩の筋肉に大きく関係する「肩井(けんせい)」というツボです。肩のコリや頭痛、四十肩、また寝違えたときの首や方の痛みなどに効果があります。肩井の場所は、首を前に傾けたときに首の付け根に出る骨と、肩の先の骨を結んだ中間地点にあります。2つ目におすすめするツボは、足の裏にある「湧泉(ゆうせん)」です。足の指を内側に曲げた際に裏で最もへこむ部分で、土踏まずの少し上にあります。湧泉を刺激すると、足や頭の血行促進、食欲不振、体のだるさ、外反母趾などの改善にいいとされています。
3つ目にご紹介するのは、万能のツボと呼ばれている「合谷(ごうこく)」です。合谷を刺激することで、難聴や頭痛、歯の痛み、花粉症、にきび、ストレス、風邪、肩こり、下痢、入眠困難などといった多くの症状に効果があります。合谷は手の親指と人差し指の骨が交わる場所から、少し人差し指側に向かったところにあるへこみの部分にあります。最後の4つ目は、腹部にある「中浣(ちゅうかん)」で、消化不良や腹痛、食欲不振など胃腸にまつわる症状を改善します。おへそとみぞおちの中間地点にあり、優しくもんだり、ゆっくり垂直に押したりして刺激しましょう。

 

☆ツボの押し方&探し方… コツはある?

これまで顔から手足まで全身のツボの場所や効能をご紹介しましたが、実はツボの場所は人によって微妙に違ううえに、体調によってツボの感じ方が異なるため、紹介した位置を押しても人や日によって違って感じることもあります。そのため、ご紹介したツボの位置は参考程度にし、ツボ位置の目安となる関節や骨を触りながら、自分のツボを探してみましょう。ツボは、周囲よりも少しへこんでいる部分にあるものが多く、また押してみたときにじわーっと気持ちの良い痛みを感じます。
次はツボの押し方のポイントについてご説明します。ツボはただ強く押せばいいというものではなく、適度な強さでゆっくりと、かつツボに対して垂直に押すことが重要です。特に目の周辺にあるツボの押し方は注意が必要です。目はとてもデリケートなので、ツボを刺激するときは目を押してしまわないように気をつけましょう。押すときは目を閉じ、指先ではなく指の腹でゆっくり力を加えていくよう3秒~5秒ほど押し、その後徐々に力を抜いていきます。また、押す際は呼吸も合わせて意識しましょう。呼吸の仕方は静かに息を吐きながらツボを押し、力を抜くときは息を吸うようにするとより体がリラックスできますよ。

 

☆まずは手軽にツボ押しにチャレンジ!

これまでご紹介したようにツボは体中にたくさんありますが、ツボを専門的に学んだことのない人にとってみると、ツボはどこにあるのか分かりにくく、探すのも大変かもしれませんし、ツボの押し方の加減も難しいかもしれませんね。しかし、ツボは手軽に取り組める健康療法なので、自分の体と向き合いながら、体や症状に合ったツボを押してみてはいかがでしょうか。

詳しくは、「10分で理解!奥深いツボの効果を徹底説明」をご参照ください。

東洋医学についての詳細はこちら

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